今回は実に多彩な方々(材木屋、工務店、小学校の理科の先生、薬品会社の方、女子大生、浜松市職員の方)に参加いただき、盛況に終わることが出来ました。 心配していた天候もよく、2月とは思えないほど暖かく、山を歩いていると汗ばむくらいでした。(これも地球温暖化の影響でしょうか?)
美しき山を見て歩く
ちょっと大変かな?!
さて、今回の伐採現場はこの地域で有名な秋葉神社のふもと、天竜区東雲名(ひがしうんな)より秋葉古道を登り、30分ほど歩いた山中。
秋葉神社は今から約千三百年前に開山され今日に至るまで火の神様を祀り、かの有名な東京の電気街「秋葉原」の語源になったとされています。道中、コケの生えた石垣を見るとその古道の歴史の古さを感じることが出来ます。
今回の伐採担当は、伐木競技会で優勝の実績を誇る宮沢松夫氏。「気は優しくて力持ち。これぞ山男!」という言葉が似合う「きこり」。まず、盛塩、お神酒をお供えして神事を執り行い山の神様に安全を皆さんで祈願し、伐採へと移りました。
伐採の瞬間!
実は、参加最年少の女子大生に伐る木を決めてもらいました。戸惑いながらも、近くの一番太い杉の木を選びまして、さて伐採。「まず、受け口をいれて…」などと説明を交え、樹齢80年の木が倒れる様に皆さん圧倒されていました。
さあ何歳かな? 年輪数えて年当てクイズ
こっちは何歳かな?
伐採現場に行って毎回思うのですが、木が倒れるときの音、風圧、地響きは現場に行ったものだけが体験できる特別な経験です。映像や音声だけでは決して伝えることが出来ないものだと思います。古い木ほど神懸り的な神秘性さえ感じられます。
人間は寿命により土に還りますが、木は伐り倒されてから第二の人生が待っています。50年、80年、100年風雪に耐えてきた木を伐り、製材し、住宅の部材として第二の人生を歩みます。
4月21日には、フジイチは植林ツアーを行いますが、山もまた次の世代を作るのです。持続可能な美しき森林づくり、住宅づくりに、我々林材業界が大きな役割を担っていることを改めて誇りに思いました。
内山忠彦
切り口をプレゼント?!